JA佐波伊勢からか〜ぜでの刃物とぎが終了しました

ストーリー

緑の絨毯と刃物の輝き🌸 伊勢崎市か〜ぜ出店記

皆様、こんにちは!女研ぎ師のKeyです。

今回は、群馬県伊勢崎市のJA佐波伊勢農産物直売所からか〜ぜにお邪魔させていただいた2日間のご報告です。

この辺りは群馬県でも有数の小麦の産地のようで、目に飛び込んでくる一面の小麦畑の緑が本当に鮮やかで綺麗でした。
秋にはきっと、黄金色に輝く絨毯のような景色が広がるのでしょうね。
こうして四季の移り変わりを肌で感じられる景色は、本当に心が安らぎます。

今回はGWの連休狭間の平日2日間という日程でしたが、通しで連休にされている方もいらっしゃるのでしょう。
両日とも春らしい陽気に恵まれイベント日和となりました。

初日はお昼過ぎまではお客様が途切れず忙しかったものの、午後から2日目にかけてはお客様もまばらで比較的ゆっくりとした時間を過ごしました。

そんな初日の手が空いてきた昼下り、生垣用バリカン研ぎのご依頼がありました。

この刃物を研ぐ際は、コンセント式のものはコンセントも一緒に、バッテリー式のものは充電済みのバッテリーを取り付けた実際に動かせる状態でお持ちいただく必要があります。

そして動かしながら刃の位置を微調整し一本一本丁寧に研いでいくため、どうしても時間がかかります。
普段忙しい時は翌日仕上げにさせていただいたり、お預かりする際にたっぷりお時間をいただくのですが、今回は手が空いている時間帯でしたので比較的すぐに作業に取り掛かることができました。

お手入れ方法としては植木鋏などと同様に使用後は樹液をしっかりと掃除し、潤滑油を差していただくようにお願いしています。
特に画像の矢印部分に油を差すことで動きがスムーズになりスピードも上がり、結果的にパワーアップにも繋がります。

潤滑油といえば、今回樹液がベッタリと固着した状態で長年放置された剪定鋏をお持ちになったお客様がいらっしゃいました。

錆と樹液でネジの部分が完全に固まってしまい、なかなか外すことができませんでしたが、潤滑油をたっぷり塗布し時間をかけてなんとか外すことができました。

時間があったからこそ外せたものの、あまりにも酷い状態だと無理に外そうとするとネジが折れてしまう可能性もあるため、深追いはしません。
その場合、ネジでの調整が不可能となるため、刃の噛み合わせに関しては、叩いて荒療治で合わせる程度しかできません。やはり日頃のお手入れは本当に大切です。

今回も、2日間通して何度も足を運んでくださるお客様が何人かいらっしゃいました。
今回は皆さん、研がせていただいた刃物の切れ味が良かったからと、再び別の刃物を持ってきてくださったようです。

特に嬉しかったのは、初日に奥様の包丁を研がせていただいたお客様が、その切れ味に奥様が大変喜んでくださったそうで、2日目にご自身の植木鋏を持ってきてくださったことです。
そして植木鋏を取りに来られた後、再度包丁を持ってきてくださいました。

奥様は不在だったそうですが、奥様を喜ばせようとご自宅にあった別の包丁を内緒で持ってきてくださったんです。

そのお父様が最後に包丁を取りに来られた際「植木鋏があまりに切れるから、もったいなくてCRCを吹いて閉まっちゃった!」と、満面の笑みで本当に嬉しそうに話してくださいました。

せっかく切れ味が蘇ったハサミですから、どんどん使っていただきたい気持ちはありますが、そう思って大切にお手入れしようという気持ちになってくださったことは、本当に素晴らしいことだと思います。

「買った時より切れる!」とまで言っていただき、本当に研ぎ師冥利に尽きます。

買ったときより…そうなんです。
特にハサミ類は、お店で売られているものはどうしても当たり外れがあるのが現状です。
量産品として作られているものがほとんどなので、一本一本、人間が手間をかけて刃付けをしているわけではない場合が多いので、新品だからといって必ずしも切れるとは限らないのです。

今回も、伊勢崎の皆様の温かさに触れ、充実した2日間となりました。JA佐波伊勢農産物直売所からか〜ぜの皆様、そしてご来店くださったたくさんのお客様、本当にありがとうございました!

さて、明日はお休み。明日からは

📅 開催日:5/3(土)〜4(日)
⏰ 時間:9:30~17:00 (4日は16:00受付終了)
📍 場所:JA佐波伊勢農産物直売所あかぼり店

お近くの方、お気軽にお越しください。皆さまのお越しお待ちしております!

コメント

タイトルとURLをコピーしました