秩父の山あいにある「道の駅みなの」で、2日間の刃物研ぎ催事を行いました。
道の駅みなのは、秋が深まり紅葉が鮮やかに色付いた美しい里山風景が広がり、四季の移ろいを感じられる素晴らしいロケーションです。
特に2日目の朝は前日にトレーラーを現地に置かせていただいていたため、身軽になった車で峠を越えて会場に向かう道中、雲海に包まれた幻想的な風景を見ることができ、秋の冷たい空気の中で清々しい朝を迎えることができました。

こちらでの催事は、今年の春に初めて参加させていただいたフラワーフェスティバルに続き、今回で2度目の出店となります。
初回はイベントの一環として出店させていただきましたが、初参加にもかかわらず多くのお客様が刃物を持ち込んでくださり、休む間もなく研ぎ作業に追われました。
駅長さんからもナタの研ぎを依頼され、また地元の生産農家さんからも様々な農具や刃物をお預かりするなど、初めての地にもかかわらず品物を預けていただけたことがとても嬉しく、励みとなりました。その結果年に2回の出店をお許しいただくことになり、今回の単独催事が実現した次第です。
今回も2日間を通して、多くの方にお越しいただきました。
特に春にお世話になったリピーターの方々が大勢お見えになり、「また来たよ!」という声を掛けていただけるたびに、この地での活動が少しずつ根付いていることを実感しました。
春に研いだ道具を再度持ち込んでくださる方もいらっしゃって、その道具がまた新たに活躍している様子をお聞きできるのは、研ぎ手として大きな喜びです。
さらに、2日目には11月3日に予定していたお花屋さんが急遽飛び入り参加され、店頭に美しい花を並べて販売されました。
このお花屋さんは春のフラワーフェスティバルの際にもメインイベントとして出店されており、そのときも大勢のお客様が花を購入していた姿が印象的でした。
今回も飛び入り出店にも関わらず多くのお客様に支持され絶え間なく賑わっていて、その様子を目の前で観察しながら地元のお客様に愛される秘訣を学ぶ良い機会になった気がします。
花屋さんの真摯な接客と商品へのこだわりが、人気の秘訣であると感じました。
また地元の大工さんが、催事を見かけて、わざわざ家までノミを取りに戻って持ち込んでいただき、そのお客様は普段から自分で道具を研いで使用されているそうですが、刃こぼれしてしまい、ご自身で直すのが難しいということで私に託してくださいました。

丁寧に全体を研ぎ直し、ピカピカに仕上げたところとても喜んでいただけました。
「こんな仕事もあるのか!」と感心していただき、プロの大工さんにも喜んでもらえる技術を提供できたことが自信になりました。
今回の催事を通して、多くの方々との再会や新たな出会いに恵まれ、学ぶことも多く、充実した2日間となりました。次回の出店も、皆さまに喜んでいただけるよう、精一杯頑張りたいと思います。
さて、明日からは。
📅 開催日:10/28(月)〜29(火)
⏰ 時間:9:30~17:00 (29日は16:00受付終了)
📍 場所:JA佐波伊勢崎からかーぜまゆの郷
お近くの方、お気軽にお越しください。皆さまのお越しお待ちしております!
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