農産物直売所 めぐみの里 さしま での刃物研ぎが終了しました

ストーリー

10月の爽やかな秋風に吹かれながら、今回は「農産物直売所 めぐみの里 さしま」にて2日間の刃物研ぎ催事を行いました。
2日間とも天候に恵まれ、まさに秋らしい穏やかな空気の中での開催となりました。

ここでの催事は、今年5月のゴールデンウィークにお世話になったのが初めて。今回は2回目の開催です。前回は初めてということと、連休の賑わいも重なって大忙しでした。

そのため、今回はその経験を活かし、しっかりと準備を整えて臨みました。
その甲斐あってか、忙しいながらもスムーズに催事を進めることができました。
やはり万全の準備は心のゆとりにも繋がりますね。

初日の朝、ここを紹介してくれた友人が野菜を納めに直売所に訪れました。
その際、挨拶がわりに採れたての新鮮な生姜をいただきました。
そのみずみずしい香りに、思わずかじりつきたくなるほどでした。
さらに、2日目にはその友人の奥様がわざわざコーヒーの差し入れを持ってきてくださり、その心遣いに心が温まりました。
地元でなくても、こうして頼りになる親しい人が近くにいると本当に心強く、ありがたいものです。

めぐみの里は多くの生産農家さんが利用する直売所ということもあり、葉物の収穫用包丁を大量に研がせていただきました。

これらの包丁は独特な形をしており、例えばカマのようにカーブしているものや、菜切の形状で先端まで刃がついているものなど、さまざまです。

こういった特殊な包丁の研ぎができることに、生産者の方々からは喜びの声をいただいております。

催事中、隣町に来ている他の研ぎ屋さんを利用されているお客様もいらっしゃいました。
中には、その研ぎ屋さんのチラシを持参してくださった方もいて、とても参考になりました。
他の研ぎ屋さんの取り組みやサービス内容を知ることができる貴重な機会となり、改めて自分たちのサービスの向上に役立てていこうと思います。

今回の催事では、特に勉強になる出来事がありました。それは、裁ちばさみの研ぎに関するケースです。

通常、裁ちばさみは先端が鋭利すぎると布が引っかかってしまうため、先端を少し丸めるように整えています。
今回お預かりした裁ちばさみは先端が非常に鋭利な状態だった為、軽く整えてお渡ししました。
しかし、お客様から「形を変えられた!」と驚かれました。

理由をお聞きすると、そのお客様は裁ちばさみの先端でほつれた糸を切ったり、ファスナーの交換などの細かい作業に使っていたそうです。
そのため、先端の鋭利さが重要だったとのことでした。
残念そうに「形を変えないで、そのまま研いでほしかった」と言われてしまい、何とか元の形に近づけるべく修正を行いました。
元通りとまではいきませんが、何とかお客様に納得いただける形まで整えましたが、お客様に残念な思いをさせてしまったこと、私自身の経験不足だったと痛感しました。

裁ちばさみは本当に繊細で、使い手の感覚によって切れ味が左右されることが多いと改めて実感しました。まだまだ学ぶべきことが多く、今回の経験を今後に活かして、さらに技術を磨いていきたいと思います。

今回も多くの方々に支えられ、無事に催事を終えることができました。
ご来店いただいた皆さま、そしてサポートしてくださった皆さまに心より感謝申し上げます。次回もまたお会いできる日を楽しみにしています。

さて。明日からは。


📅 開催日:10/17(木)〜18(金)
⏰ 時間:9:30~17:00 (18日は16:00受付終了)
📍 場所:JA邑楽館林でんえんマルシェ


お近くの方、お気軽にお越しください。皆さまのお越しお待ちしております!

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