木更津のかずさのお風呂屋さんでの刃物研ぎが終了しました。

ストーリー

今回は、木更津市の「かずさのお風呂屋さん」の駐車場をお借りして、2日間にわたり刃物研ぎの催事を開催しました。

普段はスーパーや道の駅などでの催事が中心ですが、お風呂屋さんでの開催はいつもと違った雰囲気で面白く、地元の方々の日常が垣間見えるのが新鮮でした。

今回で2回目の開催となりましたが、初日はリピーターのお客様は少なめ、新規のお客様が殆どでした。
前回は折込チラシ、今回はポスティングを行い、告知の範囲が変わったことも一因かもしれません。

それでも、2日目は受付前は小池を作るほどの絶望的な豪雨の中、お風呂屋さんの常連さんやリピーターの方が少しずつ足を運んでくれたおかげで、何とか商売になりました。

少し気になったのは地域の皆様の中で、機械を使用した刃物研ぎに対してアレルギー的な感情を持っていらっしゃる方が多いこと。もしかすると、どこかで誤った情報が広まっているのかもしれません。

実際に、近所のスーパーに来ている研ぎ屋さんに刃物を出したものの、切れ味が悪くなったというお客様も数人いらっしゃいました。その研ぎ屋さんも機械を使用されている様です。

切れ味が悪くなった刃物を持ち込まれたお客様の中には、手研ぎでしか受け付けないという声もありました。機械研ぎにもメリットは多いのですが、どうしても先入観や過去の経験で判断されがちです。

同業者の仕事については、もちろんそれぞれのやり方があるとは思います。
毎日多くの刃物を研いでいる研ぎ屋としては、研いで切れなくなるのは少し考えづらいことです。

また、裁ちばさみをお持ちいただいたお客様の一件が気になりました。
布を切っていると伺ってお預かりしたものの、かみ合わせが全く合わず、何を切っていたのか疑問に思うほどの状態でした。
しっかり調整して再びスパッと切れるようにして、お引き取りの際に布で試し切りをして頂きましたが、ここでちょっとした問題が発生しました。

お客様はまず布1枚で試し切りをし、スムーズに切れたのですが、次に2枚重ね、3枚重ねとどんどん厚い布を重ねて切ろうとされたのです。

裁ちばさみは華奢なネジで止められているため、無理に厚物を切ろうとするとかみ合わせが開いてしまいます。しかも、そのはさみは厚物用に研いでいないため、厚い布を切る事は想定していません。

こうした無理な使い方をされると、たちまち切れなくなります。
こういった使い方が原因で切れ味が悪くなるケースも少なくありません。

研ぎ屋としては、お客様とコミュニケーションを取り、正しい使い方やメンテナンスの重要性を伝えることが大事だと改めて感じました。

お客様の中には、研ぎに出したのに切れないと感じる方もいますが、使用方法の誤りも影響していることも少なくないのです。

今回の催事では、お風呂屋さんのスタッフの方々にも温かく迎えていただき、仕事後には冷えた体をお風呂で温めることができました。
次回もぜひ開催したいと思いつつ、地域の方々の機械研ぎに対する誤解を少しずつでも解消していけたらと願っています。

さて。明日からは。


📅 開催日:10/10(木)〜11(金)
⏰ 時間:9:30~17:00 (11日は16:00受付終了)
📍 場所:JAきみつ味楽囲さだもと店


お近くの方、お気軽にお越しください。皆さまのお越しお待ちしております!

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