鹿嶋市コミュニティストアMIZUNOでの2日間!〜雨にも負けず、感謝を込めて〜
皆様こんにちは!女研ぎ師のKeyです。
今回は茨城県鹿嶋市にあるコミュニティストアMIZUNOさんでの2日間の刃物研ぎイベントについてご報告します。
MIZUNOさんでの出店は今回で2回目。
実は事前に日程をご相談した際、社長から「機械研ぎは手研ぎと違って、切れ味が今ひとつと感じた」という正直なご意見をいただきました。
社長はご自身でも包丁を研がれ、刃物研ぎに造詣が深い方。
初めて営業の電話をした際も「やりたい!」と前向きなお返事をくださった方なので、このような貴重なご意見をいただけたのは、本当にありがたいことでした。
同時に、この言葉は「よりご満足いただける研ぎとは何か」を深く考えるきっかけにもなりました。
私が掲げる「主婦のお助け」というコンセプトの通り、私の研ぎはごく一般のご家庭で、包丁やハサミをストレスなく使っていただけるよう、実用性を重視しています。
プロの職人さんが求めるような究極の鋭さとは異なりますが、多くの方が普段使いで長く切れ味を保ち、お手入れの手間を減らせるような仕上がりを目指しています。
板前さんのお客様もいらっしゃいますが、そこから先の刃先のケアはご自身でお願いしています。
皆様に長く愛用していただくことが私の喜びであり、これからもこの思いを大切に精進してまいります。
前置きが長くなりましたが、このMIZUNOさんでの2日間が、この春の刃物研ぎ催事の最後の現場となりました。
残念ながら2日間ともあいにくの天気。

特に初日は嵐のような大雨で、道端に立てたのぼりもなぎ倒されているほどでした。
事故に繋がらなくて本当に良かったと、胸を撫で下ろしました。
悪天候にもかかわらず、2度目の催事となる今回もお客様が足を運んでくださいました。
ただ、初回と比べて集客数は半分以下に。
天候の影響や、社長が感じられたような部分もあったのかもしれません。
すべての方にご満足いただくのは難しいことですが、より多くの方にご満足いただけるよう、これからも努力を重ねていきたいです。
初回の催事では息つく間もないほど大勢のお客様がいらっしゃいました。
それはMIZUNOの奥様が手腕を発揮してくださった広告宣伝の賜物だったのだと、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。
初日の冷たい雨の中、吐く息も白くかじかむ手を温めながら研いでいると、MIZUNOの奥様からは温かいコーヒーを、別のお客様からはお茶の差し入れをいただきました。
その温かいお心遣いが身に染みました。


こんな天候の中でもたくさんのお客様にご来店いただけたのは、本当にありがたいことです。

2日目は雨は小雨や霧雨でしたが、一日中北風がビュービューと唸るように吹き荒れ、まるで冬に戻ったような寒さでした。
朝の海は大荒れで白波が立つほどだったので、初日の教訓を活かしホッカイロに極暖の肌着、股引と万全の防寒対策で臨みました。
まさかこの時期に冬支度が再び活躍するとは思いませんでしたね。

お客様の中には「天気が悪いからやってないかと思ってた」という方もいらっしゃいました。
今回はパン切りナイフを研ぐ機会が続いたので、ここで少し豆知識をご紹介します。
パン切りナイフには、主に以下の3種類があります。
* 波刃(ギザギザの刃):フランスパンなどのハードなパンを切るのに便利です。
* 平刃(真っすぐな刃):食パンや柔らかいパンケーキ、カステラなどを美しく切ることができます。
* ハイブリッド刃(刃の真ん中が平刃、先端が波刃):切っ先を使えばハード系のパンを、中央の平刃部分を使えば柔らかいパンもきれいに切れます。ただし、使い分けが必要でやや扱いが難しいです。
これらのパン切り包丁も研がせていただいております。料金は以下の通りです。
* 波刃:ギザギザの溝を一つ一つ研ぐ必要があるため、800円。
* 平刃・ハイブリッド刃:通常の包丁と同じ刃の付け方なので600円。
※ハイブリッド刃は研ぎを重ねると切っ先の波が小さくなるため、最終的には平刃としてお使いいただくことになります。

そして今回は年に一度出るか出ないかというほどレアな、大出刃包丁の柄の交換を、なんと2日連続でさせていただきました。
さすが場所柄ですね!大きな包丁の柄を交換する機会はなかなかないので、貴重な経験となりました。

今回の催事も様々な出来事がありましたが、コミュニティストアMIZUNOの皆様、そしてご来店くださったたくさんのお客様に心より感謝申し上げます。
これで春の刃物研ぎ催事はすべて終了となります。
次回は秋に皆様とお会いできることを楽しみにしております。予定が決まり次第、改めてスケジュールをアップしますね!
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