お父様の大切な剪定鋏を蘇らせました！

こんにちは、ケイです！
元気いっぱいの女性の刃物とぎ、ケイのブログへようこそ！

今回は、お客様が倉庫で見つけたお父様の大きな剪定鋏を研いで、さらに噛み合わせとネジの調整を行ったお仕事レポートをお届けします。ガーデニング好きの皆さん、必見です！

レポート：お父様の剪定鋏を復活させる

先日、お客様からお父様の大切な剪定鋏をお預かりしました。この剪定鋏は、倉庫で長年眠っていたため、切れ味が鈍くなり、噛み合わせも狂っていました。お客様も「父の思い出が詰まった鋏だから、何とかして使えるようにしたい」とのこと。そんな時こそ私の出番です！

状態チェック まずは剪定鋏の状態を詳しくチェックします。刃の鈍り具合、噛み合わせの狂い、ネジの緩みや錆びを確認。全体的に刃が鈍り、噛み合わせもずれていて、ネジも調整が必要な状態でした。

研ぎの準備 刃を研ぐために、まずはネジとバネを外して分解します。分解したら先に全体を磨いて錆や汚れを綺麗にしておきます。次に粗めの番手を使用して裏面を真っ直ぐに裏打ちしていきます。鋏は刃と刃が擦り合わさって裁断していくので、ここでしっかりと裏面を合わせておくことが重要です。

形の修正 裏打ちまでしっかりできたら今度はいよいよ本番。刃の鈍りを修復しながら刃全体を均一に整えます。ここで形を整えつつ、刃の表面を滑らかにしていきます。お客様の手に馴染むよう、丁寧に調整します。

ネジの調整 刃を研ぎ終えたら、ネジとバネを付けて鋏を組み立てて行きます。ネジが弛まないようにしっかりと締め直し、締め付けトルクを調整します。これで、刃がしっかりと固定され、長時間の使用でもズレが生じないようになりました。

噛み合わせの調整鋏は刃を研いだら、それで切れる様になる訳ではありません。折角綺麗に研いでも、噛み合わせが悪ければ、切る物が挟まってしまい全く切れません。噛み合わせをしっかりと合わせることも私の重要なお仕事。試し切りをしながら、細かい調整を行い、左右の刃がしっかりと噛み合うようにします。これで、スムーズに剪定ができるようになります。